• テキストサイズ

その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第20章 標的15「バレンタインデーと対抗雪合戦 来る!!」


「うん、胸騒ぎに関してはその日には必ず何かが起こるか起こっている場合があるんだけど

今回のは斗真が熱を出して休むって学校で聞いた時にこの事だって気付いたんだ」

「ッ!?」

私は目を見開く。

それはツナの内に在る力が完全に解き放たれつつあるのは明白だった。

「心配かけてごめんな」

謝る斗真にオレはその右手を握りしめながら言った。

「元気そうで安心した」

あぁ…ツナの手…温かい…何だかホッとする。やっぱりツナは大空の人だなぁ…

ツナの温かい温もりに私は内心で呟くと目を閉じた。

「……斗真?」

オレは首を傾げながら斗真を見ると居眠っていたのでベッドに横たわらせ、毛布を掛けると眠る彼の頭をそっと撫でながら呟く。

「…良い夢を…斗真」

ツナは斗真の枕元にある物を置くと部屋を出て行った。

「千鶴さん、オレそろそろ帰ります」

オレの言葉に千鶴は言う。

「あらあら…もう帰るの?」

千鶴の問にオレは頷く。

「はい。斗真も安心したのか眠ってしまいましたから」

千鶴は瞬きすると言った。
/ 402ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp