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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第20章 標的15「バレンタインデーと対抗雪合戦 来る!!」


ビアンキとリボーンは夜の町へと出掛けて行っている。

部屋ではツナが俯いて居た。

2人が作ったチョコを食べられなかったのだと隼人が帰り際に教えてくれた。

「どうしたんだよツナ?」

私の呼び掛けに反応して顔を向けたツナの目には涙が溜まっていた。

私はツナの側に座る。

オレは俯きながら話す。

「……ごめんな斗真。助けとかしてくれたのにオレとお前の分のチョコを死守出来なかった」

謝るツナに私は言った。

「それで謝ってるのか? 気にしなくて良いって

彼女らのは無理だったけど他の子達から貰ったのがあるし」

オレは言った。

「…チョコ何れくらい貰った?」

私は瞬きすると言う。

「……え? 5個だけど」

「……負けた」

ガックリとするツナに私は鞄からツナ用のチョコを差し出す。

男子用の可愛い包みのそれを見てオレは瞠目した。

「っえ?」

オレは瞬きしながらそれと斗真を交互に見る。

私は話す。

「渡すタイミングが掴めなくてさ……ツナに友チョコを渡さない理由なんてあると思う?」

その問にオレは首を振ってチョコを受け取ると言った。

「食べていい?」

ツナの問に私はそっぽを向きながら言う。

「良いよ。初めて作った自信作だから…さ」

オレはチョコを食べた。

呆けたツナを見て私は言う。

「お 美味しくなかったか? (汗)」

斗真の問にオレは涙ぐみながら首を振る。
「ううん……ものすっごく美味しくて…涙が出ちゃっただけ」

私は微笑む。

「ハハハ…なら良かった♪」

オレも微笑みながら言った。
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