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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第20章 標的15「バレンタインデーと対抗雪合戦 来る!!」


「フフフ…先にチョコのデコレーションしてからクッキーの仕分けしよう」

「うん」

雷舞の言葉に私は頷く。


数分後。

「で 出来たぁ〜…」

私はくたぁ~っとテーブルに突っ伏す。

雷舞は微笑む。

「フフフ…初めてにしてはかなりの出来だよ。沢田君もきっと喜ぶね♪」

「……///」

私は顔を赤くした。

「待てロメオォっ!!」

「死ぬ気で逃げる!!」

「「ッ!?」」

雷舞の家の外で大人ランボを抱えて逃げるツナにそれを追うビアンキが通った。

私と雷舞は顔を見合わせると言う。

「…彩ちゃん、行った方が良いよ。ビアンキさんにはランボはロメオさんじゃないって認識させないと」

雷舞の言葉に私は頷くとチョコを鞄に入れる。

「ありがとう雷舞ちゃん」

礼を言う私に雷舞は微笑みながら手を振ると言った。

「沢田君を必ず落とすのよ〜♪」

ズコッ、雷舞の言葉に私は転ける。

「ら 雷舞ちゃん!?」

「アハハハ♪」

雷舞は笑う。

私は一息吐くと超死ぬ気になってツナたちの後を追った。

タンッ、「ツナ、こっちへ!」

「!」

オレは斗真に気付くと後に続く。

自分の家の近くで霧の炎を最大にしてツナたちを隠しながら言う。

「ここで静かに待機と言うか居てくれ」

オレとランボは頷く。

2人から離れて私はビアンキと接触した。

「こんにちはビアンキ。誰かを探してるのか?」

私の問にビアンキは答える。

「ロメオよ。アイツを殺らなきゃ」

私は言った。

「ビアンキ、相手をちゃんと見て判断してる?」

私の問にビアンキは瞬きしてるので話す。
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