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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第20章 標的15「バレンタインデーと対抗雪合戦 来る!!」


雷舞の言葉に私は頷く。

「……分かってるけど…何かムカムカするんだよな。

気になる男子に見知らぬ子からチョコ貰ってたらね?」

雷舞はニヤニヤと笑いながら話す。

「フフフ…。彩ちゃんってばすっごいヤキモチだね♪

なら貰ったチョコよりもとびっきり美味しい手作りチョコを渡そうよ!

どう渡すかは気になるけどね。そんでもってホワイトデーのお返しは倍返しでって言っておけば大丈夫だよ♪」

「……雷舞ちゃん然り気無くすんごい発言したね(汗)」

私は少し引いた。

雷舞の家に着いて、早速チョコ作りに入る。

チョコを溶かして他のと混ぜたりして型に流して、それを冷蔵庫に入れて、次は京子たち用のチョコクッキーに入った。

「♪〜♪♪〜♪♪♪〜…」

「彩ちゃんの鼻歌久方ぶりに聴いた」

「っえ!?」

斗真は瞠目しながら雷舞を見た。

雷舞も生地を混ぜながら話す。

「こっちで再会してからは彩ちゃん……何だか張り積めた感じだったから…

でも今はそれが全く無くなって元の貴女に戻った感じがする」

「……心配かけてたみたいでごめんね」

謝る私に雷舞は言った。

「そんな事無いよ。今の彩ちゃんを知れたから、知る事が出来たから私たちは動ける様になったんだよ。

どうすれば私たちのボスでもある貴女を守れるかを力ををどう使っていくかを考える事が出来るんだよ。

だから貴女は自分のやりたい事をやって……信じる道を進んで私たちがちゃんと後押しをするから」

「…雷舞ちゃん」

私は瞳を揺らす。

「ありがとう雷舞ちゃん」

雷舞は微笑む。
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