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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第20章 標的15「バレンタインデーと対抗雪合戦 来る!!」


学校へ来てから私はバレンタインデーだと気付いた。

あ〜…チョコは後でみんなに作るから持ってきてないや…勿論ツナの分は別に在るよ♪

動いたのは昼休みになった時だった。

「空季くん!」

「!」

呼び掛けに振り返ると別クラスの女子が居た。

「何?」

首を傾げる私にその子たちはバレンタインデーのチョコを渡して来ると去って行く。

「え?」

私は一気に5つ貰えた。

バレンタインデーの友チョコ? 否、3つだけ本命ラッピングが在るんだけど!? えぇーっ!? 男装してるけど私同性なんですけど!? (汗)

内心で驚愕する斗真。

放課後の教室では隼人と武がチョコを貰っていた。

今更だけど私が介入していたからか隼人は相手とちゃんと話して居た。無かったら突き放してばかりだったからね。ここまで180度変わるとはね(汗)

私は内心で呟きながらチラッとツナを見た。

なんとあのダメツナと言われてたツナの手元にチョコが在るではないか!? いったい誰から貰ったの!? (汗)

私は驚きを隠せなかった。

「斗真くん♪」

「!」

呼ばれた方へ顔を向けると雷舞が手を振っていた。

「森雲さん♪」

私は雷舞に鞄を持って駆け寄る。

「行こう♪」

「あぁ♪」

微笑みながら言う雷舞に私は頷くとツナたちを見て言った。

「みんな、先に帰るね♪」

そう言って斗真は教室を出た時にツナ達はポカンとしていた。

帰宅中に雷舞は話す。

「沢田君、チョコ貰ってたね。相手は誰かは分からないけど京子ちゃんたちでは

ないのは確かね。だからそんなに嫉妬しないで彩ちゃん」
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