第19章 標的15「星の王子フゥ太と守りたいもの 来る!!」
華奢すぎる体を見てジョットは言う。
『もう少し肉を付けてもいいんじゃないか?』
[今のままが良いの……あんな体型なんて2度と御免だわ]
(ここまで頑なに拒否するとは……いったいどんな体型だったのだろうか?)
ジョットは内心で疑問に思いながら言った。
『もう大丈夫なのか?』
ジョットの問に私は言う。
[えぇ…Gたちのおかげで……心配をかけてごめんなさい]
謝る私にジョットは微笑む。
『フッ……謝ることことなどない。君の心体をリラックスさせるにはこれが丁度良かっただけだ。
しかし生身で世に出たのは久方ぶりか少し興奮している』
私は微笑むと言う。
[フフフ…なら少し外に出てみますか?]
ジョットは瞬きすると言った。
『……良いのか?』
ジョットの問に私は頷く。
[以前言いましたよね? 自分の意思で行動してくれても良いと]
ジョットは言った。
『そうだったな』
ジョットはそう言って夜の町を散策する。
『綺麗な町並みだな』
ジョットの言葉に私は言った。
[なんたって彼が愛した町ですからね]
私の言葉にジョットは頷く。
元に戻り、家に帰った私は言う。
「世話の妬けるお祖父ちゃんね…フフフ…」
私はそう言って微笑んだ。
ムッ君達は無事かしら? 次の休みに様子を見に行きますか
内心で呟きながら私は就寝した。