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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第19章 標的15「星の王子フゥ太と守りたいもの 来る!!」


『全く…黒を潰してくれるのは有り難いんだけど獲物を取られる身にも

なってほしいな…。まぁ…契約上だから仕方がないけどね』

赤子の様な彼の呟きを相方は黙って聞いて居た。

彼は言う。

『イェーガーくん、回収頼む』

『Si』

イェーガーは頷くと手を前に出し、マントから出た鎖でマフィア供を拘束すると赤子と共に消えた。


元のビルの屋上に戻った私たちは再び集まり、報告を聞く。

楓は言った。

「今日のマフィア殲滅で7つは消えましたね」

清は言う。

「この姿だからか相手が弱く見えるでござるな」

私は言った。

「それはアクセのおかげ。これは私たちを成長した姿にしてくれてるのと同時に力も対等に上げてくれてる」

雷舞は言う。

「まるで魔法だよね♪ 私的には楽しいから良いけど」

雷舞の言葉に私たちは何とも言えない表情をする。

津知は言った。

「この仮面で姿が見えないからやり放題だしね」

和は言う。

「でも力を過信過ぎたら痛い目見ますよ」

和の言葉に希里は頷く。

「うん。和君の言う通りだ。彩さんが居るからこの力が使えるけど…逆に彼女が居なければ

半分の力でしか戦えないんだ。あ、そう言えばそろそろだよね? バレンタインデー」

ギクッと私は反応し、雷舞は微笑むと言った。

「フフフ…今年は彩ちゃんとのお菓子作り楽しみにしてるんだ♪」

私は苦笑いしながら言う。

「アハハ…皆の分はちゃんと作るから半分は期待しておいて」

私の言葉に楓たちはガッツポーズしていた。

家に帰ると窓にリボーンが居た。

「夜更かしは美貌の天敵だぞ彩」
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