第19章 標的15「星の王子フゥ太と守りたいもの 来る!!」
ボスの問に私は話す。
『我が名はジェラール・アーリア。そして我がパッサートファミリーは白きマフィアの中に蔓延る黒マフィアを潰す者。
次代のボンゴレ10世の安寧な世界を築く為…我等は……影の断罪者と成らん!』
私はそう言ってボスの体を凍らせた。
「お前たちを殺しても何の利益も無い血で汚れるのは御免だからな」
私たちは誰一人殺さずに牢獄へ送っていた。それがいつまでも続かない事は分かっている。でも守れる間はやっていきたい……笑顔が似合う彼等の顔が見れる世界にならば…この行動も意味がある
『……アーリア』
『!』
振り返るとボスコが居た。
『どうした? お前が後方なんて珍しいな』
私の言葉にボスコは口をへ文字にすると言う。
『私だっていつも戦いたいとかの戦闘狂じゃないよ。私は時と場合で区別してるんだから』
『ハハハハ!』
私は笑う。
ボスコは言った。
『……あまり一人で抱え込まないで』
『え?』
私は瞬きしながらボスコを見る。
仮面で表情は分からないが心配してくれてる事は分かった。
ボスコは話す。
『彼と同じで貴女は何でもかんでも抱え込むタイプ…前世でもそうだったけど今の貴女には私たちが
居るのだから…頼ってほしい…もうあの時みたいに貴女の悲しむ顔は見たくないから』
私は微笑むと言った。
『フッ…Grazie、ボスコ』
ボスコは頷くと辺りを見て言う。
『そろそろ皆も終わる頃合いだから帰る準備をしましょ』
ボスコの言葉に私は頷くとダンッと地を蹴って飛ぶ。
アーリア達が去って暫くすると空間からマントに身を隠した2人が現れた。