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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第3章 標的00「復活の始まり(前編)」


その問いに私は懐からネックレスに繋がられた指輪を出す。

それはツナたちが持つ事になるボンゴレリングや白蘭たちが持つマーレリングとは違う一見見た目は普通に売られているリングに見えるがこれはある特定された人間しか持って産まれてこないフィーネリングと呼ばれている。

Ⅰ世は頷くと言う。

[そうだ。その指輪はフィーネリング―終わり―を意味する指輪と呼ばれてな]

私は頷く。

[元は綱吉の世界に在ったボンゴレリングだと彼から聞いてます]

驚くⅠ世は言った。

[ッ!? ならばその指輪は今は嵌めるな彩花]

[え? どうして?]

首を傾げる私にⅠ世は言う。

[その指輪はお前達がもう少し大きくなるまでは嵌めないで居てほしい。

その指輪を嵌めてしまえば今の日常が崩れてしまうし、君が好いている者達にも会えなくなるぞ]

私は瞠目し、頷くと言う。

[分かりました。なら待ちます。私がこの指輪の主として選ばれるその時まで…]

[ッ!?]

Ⅰ世はまたも驚愕している。
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