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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第3章 標的00「復活の始まり(前編)」


辺りを見たが風が吹く草原のみだ。

風が吹くと私は一瞬目を瞑ったがすると目の前に立っていたあの人。

[ッ!?]

私は驚いて思わず後ろに飛び退く。

あの人は言う。

[そんなに驚く事はないだろう……彩花]

[ッ!?]

私は驚愕すると言う。

[もしかしてジェラール?]

Ⅰ世は頷くと言う。

[そうだ…。その名で呼ばれるのは随分と久しいな]

Ⅰ世の言葉に私は問う。

[ここは精神世界?]

私の問にⅠ世は頷くと言う。

[あぁ…そうなるな…10世は出てこれないのか?]

Ⅰ世の問に私は話す。

[……彼は数日前を最後に私の中で完全に融け込みました。だから私を通して彼とも話してる様な感じですよ]

Ⅰ世は言う。

[そうか…聞きそびれたが彩花、君は産まれた時にあるモノを握りしめていなかったか?]

[えっと…この指輪ですか?]
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