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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第19章 標的15「星の王子フゥ太と守りたいもの 来る!!」


「大丈夫か? フゥ太」

私の問にフゥ太は答える。

「僕、雨はダメなんだ。ランキングが狂っちゃうから」

私はホッとして頭を撫でてやりながら言った。

「大丈夫だからゆっくりお休み…」

フゥ太はそのままイーピンと眠りに落ちた。

私は2人に毛布を掛けてからツナの家に向かう。

隼人と武にハルまで居たのは分かっていた。

皆、フゥ太にランキングしてもらおうと思っていたのだろう

私は話す。

「フゥ太は僕の家で預かってる。……先に皆に言っておくけどあの子はただの子供。ランキングが出来るってだけで

あの子の日常は壊されてる。それを僕達までしてしまったらあの子の逃げ場所を無くす事を意味する」

「「ッ!?」」

ツナたちは驚愕して居た。

私は言う。

「だからこれからはランキングのフゥ太ではなく一端のあの子として接してあげてくれないかな?

緊急時にはランキングする事は許すからさ」

ツナたちは頷く。

ふと私は窓を開けて外に居た人に言った。

「久し振りディーノ、星の王子にご用?」

私の問に驚いて居たディーノは頷く。

「あぁ…ちょっと急用でな」

私はツナを見た。

「一緒に来る? ツナ」

問われたオレは頷く。

隼人たちは帰らせた。

家にツナとディーノ、ロマーリオを連れて入ると復活したフゥ太がツナを見て、笑顔で言った。

「いらっしゃいツナ兄♪

隣のお兄さんはキャバッローネファミリーのボス ディーノだね」

フゥ太の言葉にディーノは頷く。

「あぁ…早速だがフゥ太、あるマフィアのランキングを売ってほしいんだ」
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