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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第19章 標的15「星の王子フゥ太と守りたいもの 来る!!」


オレは素早く全員を一掃すると弾の効果が切れ、一息吐くと振り返る。

「斗真、フゥ太! 大丈夫か!?」

オレの問にフゥ太は一瞬キョトンとした顔頷くが、くしゃりとその表情を歪ませながら言った。

「ツナ兄、それよりも斗真兄が!?」

オレは瞠目すると駆け寄って斗真を見る。

体がかなり冷たくなっていた。

「ッ!? リボーン!」

オレが呼ぶとリボーンは言う。

「シャマルが近くまで向かって来ている。ツナ、近くまで斗真を運べ」

オレは頷くと斗真を背負って駆け出す。

フゥ太も後に続いた。


見知らぬ部屋のベッド上で私は目を覚ます。

周りを確認するのに私は体を起こして固まった。

すぐ脇にツナがベッドにもたれ掛かる様に眠っていて、側にフゥ太も眠っている。

「起きたか彩」

私はドアの方を見るとリボーンが部屋に入って来ていた。

「……リボーン」

リボーンは側に来ると話す。

「即効性の毒の弾を掠めてたみたいだな…もう少し遅かったら危なかったぞ。

それでも危ない状況だったがな」

リボーンの言葉に私は言う。

「ごめんなさい……心配かけて」

リボーンは言った。

「オレよりもツナとフゥ太に言ってやれ……2人して目が覚めないお前から離れやしなかったからな」

私はツナとフゥ太の頭を優しく撫でる。

「「ん…」」

2人は目を覚ますと私は質問攻めに合う。

フゥ太は自分が点けたツナのランキングが外れた事に大層喜んでいた。

私はあるランキングをフゥ太から見せてもらっている。

そこには1位に何故か雲雀ではなく自分の名前が記されていたのだ。
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