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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第3章 標的00「復活の始まり(前編)」


奈々は頷く。

オレは恐る恐る私の手を握りながら言う。

「お お願いします」

私は嬉しくて微笑むと言った。

「ありがとうツナ♪」

ドキンッ、「……っ ///」

満面な笑顔で笑う彼女を見て何故かオレは顔を真っ赤にすると顔を隠す。

私、何かした?

内心疑問に思っていると親の2人は微笑ましく何かを言って笑っていた。



夜、私は部屋を整理しながらふと窓を見る。
窓にカーテンが閉じられているがその向こうにはツナが居るのだ。

「何でこの町に来ちゃったんだろう。彼にこれから起こるであろう未来に私が手を出したら絶対にダメだろうなぁ…ハァ…」

私は盛大なため息を吐く。

「この世界に巻き込まれたのだから…強くなるしかないか…ハァ…」

私はもう一度ため息を吐くとパジャマに着替えて眠った。



私は草原に居た。

[……私は確か寝てたはず…]
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