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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第19章 標的15「星の王子フゥ太と守りたいもの 来る!!」


「え? いいの?」

「「もちろん♪/おう♪」」

3人の話を聞いて私は少し微笑んだ。

目的のボールを茂み辺りで探すが見当たらない。

「あれ? 確かにこの辺りに来たはずなのに…」

するとふわっと無重力が私を襲う。

「え!?」

私は驚きながら辺りを見ると校舎の所にマフラーを着けた男の子が居てブツブツと何かを言って居た。

暫くして無重力が無くなると彼は懐からデカイ本を取り出すと何かをメモって居る。

あぁーなるほど……今日はこの子との出逢う日だったのね。道理で相棒が五月蝿い訳だ(汗)

「君が星の王子フゥ太くんだね」

「ッ!?」

私の掛け声にフゥ太は驚愕すると身構える。
私は言った。

「あぁ…驚かせてごめんね…」

私は幻術を解くと言った。

「私は空季彩花…又の名をジェラール・アーリア」

「ッ!? え!? お姉さんが!?」

驚くフゥ太に私は斗真の姿に戻すと言った。

「そうだよ。でもこの事は秘密ね? 沈黙のオルメタにかなり関与しているから」

フゥ太は頷く。

私はハッとすると言った。

「ッ! フゥ太、本を仕舞ってこっちへ!」

フゥ太はさっと本を仕舞うと斗真の側に寄る。

私はアクセを翳し、キランッと煌めくと霧が2人を包んだ。

私はフゥ太の頭を撫でながら念のため口を塞ぐ。

すると3人の男がやって来て辺りをキョロキョロと見ていた。

フゥ太を探してるなら無理だよ。私の幻術には誰も見破れないからね♪

男たちはフゥ太が居ないと分かると退散する。

私は言う。

「フゥ太、そのまま僕に掴まっててね」

「え?」
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