第16章 標的12「跳ね馬ディーノとドタバタな日々 来る!!」
(まさかあの力にこんな負担があるなんて知らなかった。また…何も出来なかった)
オレは内心で続き、拳を握りしめながら言った。
「……斗真は大丈夫なんですよね?」
その問にシャマルは答える。
「心配するな俺は斗真の主治医なんだぞ? 薬をちゃんと飲ませてるから大丈夫だ」
その言葉にオレは心底ホッとした。
眠る斗真の左手を優しく握りしめながらオレは額に当てる。
(全く…彼氏を心配させてんじゃねぇぞ彩花)
シャマルは内心で呟くと病室を出ると入り口側の壁に凭れるリボーンを見た。
「…彩の状態は?」
リボーンの問にシャマルは答えた。
「何処かで一旦内に貯まった死ぬ気の炎を発散させてやんねーと暴走する確率が高い。
まぁ……お前なら大丈夫だろ?」
シャマルの問にリボーンは言う。
「……そうだな」
リボーンは頷くと病室に入って行く。
ドカッ、「いつまでもしょげてんなバカツナ」
「痛って!?」
「……ハハハ」
ツナの悲鳴を聞いたシャマルは少し笑うと去った。