第16章 標的12「跳ね馬ディーノとドタバタな日々 来る!!」
私は言った。
「…これは死ぬ気の炎じゃないと溶けないから」
ボゥ…と炎を出し、氷らせた森に放つと焼き焦げた森が表れる。
そしてしゃがんで両手を地につけた。
ナトゥーラの力よ……どうか、死に絶えた大地の木々に生命の息吹を!!
内心で呟くとキラリとアクセが煌めき、両手から波動が放たれ、焼き焦げた木々から新しい芽が出て森林となった。
唖然としているツナ達。
死ぬ気モードを解いた斗真にオレは言った。
「斗真今の力って…」
私は振り向かないまま話す。
「このナトゥーラアクセの力だよ。あんまり使いたくはなかったん……だけど……ね…」
ふらっ、ドサッと斗真は意識を失い地面に倒れる。
「「ッ!?」」
「斗真!?」
オレは斗真の側に寄ると抱き起こしたが顔色が悪く息も荒かった。
ディーノはは言う。
「リボーン! シャマルに連絡だ!」
「分かってるぞ!」
リボーンはそう言いながら電話をかける。
斗真の容態が気になるオレは抱えるとダッと駆け出した。
「ツナ!?」
ダッと全員もツナの後を追うと森の入り口に出れた。
ディーノも部下と連絡を取っている。
そして夜。
「……ぅ…」
呻くと目を覚ました私。
オレは顔を覗き見ると言った。
「斗真?」
心配そうな顔をしたツナに私は言った。
「……ここは?」
その問にオレは答える。
「並森中央病院だよ。リボーンがシャマルさんに連絡して、ディーノさんが
ロマーリオさんに病院まで運んでくれたんだ」
私は申し訳ない顔をすると言った。
「……ごめんね…心配かけて」
オレは首を振る。