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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第16章 標的12「跳ね馬ディーノとドタバタな日々 来る!!」


「はい。着替えとカイロ」

私はそれを渡すと体を別方向に変えてツナの着替えを待った。

ガサゴソとオレは速めに着替えると言う。

「いつもありがとう斗真」

礼を言うツナに私は言った。

「別に良いよ」

着替えを終えるとリボーンが川にエンツィオを落としていた。

「「何やってんの――!!!」」

オレと斗真の言葉が被る。

巨大化したエンツィオが又もや暴れだして全員で逃げ出したが、ディーノが鞭を使うも、ヘマして全員が谷底に落ちた。

私は超死ぬ気モードになってツナたちを助けると地面に降ろす。

ツナたちは言った。

「斗真ありがとう」

「助かったのな」

「ありがとうございます斗真さん」

私は頷くと翔んでエンツィオを元に戻しに向かったが、戻って来るとビアンキたちが居て、ツナに聞くと彼女たちも似た様な状況になっていたとの事だった。

隼人が狼煙を上げれば助かるかもと用意していたがビアンキを見て倒れた拍子に森に引火して火災に成ってしまう。

慌てるオレに斗真は言った。

「ツナ、今から僕がやることをちゃんと見てて」

「え?」

オレは瞬きしながら斗真を見る。

私は炎の前に立ち、両手を前に構えると言った。

「死ぬ気の零地点突破:ファーストエンディション・バースト!!」

パキインッ…、火事になった場所が一瞬で氷に包まれる。

「「ッ!?」」

ツナたちとリボーンは驚愕した。

「炎が氷った!?」

オレの言葉にディーノは言う。

「零地点をここまで使いこなすなんて流石だな」

武は氷に触る。

「氷ってるけど溶けてねぇ」
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