第3章 標的00「復活の始まり(前編)」
「どちら様?」
ええぇーっ!? ツナのお母さん!?
は内心で驚愕する私をよそに千鶴は言う。
「急にすみません。隣の家に引っ越してきた空季千鶴と言います。近所の挨拶をする為に来ました」
千鶴の言葉に女性は驚くと話す。
「まぁ! そうでしたの、私は沢田奈々って言います。あら? 空季さん、隣に居るお子さんは?」
奈々は私に気付いて千鶴に問いかける。
千鶴は言う。
「はい。娘の彩花です。ほら…彩、挨拶して」
千鶴の言葉に私はやむ無く頷くと言う。
「彩花って言います。5歳です。よろしくお願いします。奈々さん」
と礼をすると奈々は私をぎゅっと抱きしめる。
「ッ!?」
私は驚愕した。
奈々は言う。
「よろしくね彩ちゃん! 可愛いわねぇ♪ 千鶴さんに似て将来は美人になるわね♪」
奈々は頬擦りをする。
テンション高いなぁこの人! しかも美人すぎだし!
私は内心で呟くと奈々はハッとすると言った。
「あ! そうだわ。私の息子も彩ちゃんと同い年だから紹介しなきゃね。人見知りだから仲良くしてあけでほしいの」
私は瞬きをする。
私と同じ境遇の子が居るんだ…
内心で呟き、頷くと言う。
「良いですよ。ただなれるかは相手次 「ありがとうね、彩ちゃん!。
ツナ〜! お隣の空季さんが挨拶に来てるから降りてらっしゃい!」 ……ッ!?」