第3章 標的00｢復活の始まり(前編)｣

住んでたイタリアから日本の並盛町と言う所へ急遽､お引っ越しになり､向こうでまだ友達すら居ない私には好都合で､引っ越してきた家は2階建てで私は真っ先に自分用の部屋を確保する｡

ちょうど窓を開けると向かいの家の多分男の子の部屋が見えた｡

隣に住んでるの男の子かぁ…

私は内心で呟きながらせっせと自分の荷物を運びながらの家族の荷物を運んだ｡

大体を片付け終えた後､千鶴が一緒に御近所へ挨拶をする為に連れ出される｡

嫌だけど…千鶴を一人にはさせるのは酷だから黙って付いていくしかないな…(汗)

4件ある家の最後は隣の家で同じ2階建てだけど色が違うその家の表札を見た私｡

名前は沢田と書いてあった｡

あれ? 沢田ってものすごく聞き覚えがある様な…しかも何故か変な胸騒ぎがさっきからしてるし……いったい何?

私が考えにふけってる間に千鶴がピンポーン…とインターホンを鳴らす｡

｢はーい!｣

ガチャッと返事と共に家の扉が開くと茶髪のショートカットに栗色の瞳に綺麗で優しそうな女性が出てきて､首を傾げながら言う｡