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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第16章 標的12「跳ね馬ディーノとドタバタな日々 来る!!」


「っう」

図星をつかれてディーノは呻く。

ツナは意味が分からないのか2人を交互に見ていた。

((可愛い仕草するなツナ!!))

私とディーノの気持ちが被ったと同時にいつものメンバーが来る。

「おはようございます! 10代目、斗真さん♪」

「おはようなのな♪ ツナ、斗真」

「「おはよう♪ 隼人、武」」

挨拶を終えるとツナたちは学校へ向かって歩き出した。

『いいファミリーに巡り会えてるな……彩が居るお陰か?』

ディーノの呟きにいつの間にか塀に居たリボーンが言った。

『そうだな…彩の存在はツナたちには必要不可欠になってる……だが、オレは彩をボンゴレには報せてない』

『え?』

リボーンの言葉にディーノは瞠目すると言った。

『あの仕事真面目なリボーンが珍しいな』

リボーンは話す。

『オレの…否、オレたちアルコバレーノの中でも彩の存在はとっても大切なもんになってるんだ。

だからオレは自分の命をかけてでも彩花の事は隠し通すし力になるつもりだぞ』

ディーノは言った。

『そうだな…オレも姉弟子と弟弟子の為に頑張りますかね』

リボーンはニヒルに笑う。


隼人は言った。

「斗真さん、さっき10代目の玄関に居た2人はもしかしてキャバッローネのドンと側近では?」

隼人の問に私は頷く。

「流石隼人、見抜きが早いね。そう…ディーノはツナに挨拶しに来たんだよ。同じリボーンの生徒としてね」

「なるほど」

頷く隼人にオレは言った。

「そう言えばさ隼人って大人は大半敵って言ってたのにディーノさんには敵意向けてなかったね」

私は話す。
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