第2章 プロローグ2「やって来たあの世界、でも何で最初から難題!?」
2人の言葉に私は首を振ると2人に抱きつく。
「「ッ!?」」
尚吾と千鶴は驚愕した。
私は言う。
「そんな事ないよ…私の方がもっといっぱいご迷惑をかけることになるのに……
私の親に成ってくれてありがとう……お父さん……お母さん」
2人は瞠目すると私を優しく抱きしめてくれた。
9世はその光景を見て微笑む。
そして別れの時になって私は、両親を先に行かせて、自分は9世達に近寄る。
「どうしたんだい?」
優しく微笑む9世に私は言う。
「……ありがとう……お爺ちゃんたち……みんな大好きだよ」
そう言って微笑んだ私はボゥッ…と額と両手に炎を灯す。
『『「ッ!?」』』
9世達は驚愕する。
パアッ…、激しい光がみんなを包み晴れるとそこに彩花たちの姿は無かった。
瞬きする9世。
「いったい何をしていたんだ?」
9世の呟きに守護者たちも首を傾げていた。
「またね……みんな…」
私はそう言って両親の後を追いかけてイタリアを後にする。
そしてここから私と私の守護者達と……そして彼と彼ら守護者達との壮絶な物語の始まりである。