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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第15章 標的11「イーピン来日&ランボと喧嘩 来る!!」


「寝ちゃってたみたいね。京子ちゃんとハルは?」

斗真の問にオレは言った。

「大丈夫。ちゃんと家に送り届けたよ。斗真の特訓のお陰で2人を運ぶのにそんなに苦じゃなかったし」

その言葉に私は安心する。

彼はこれから来る戦いに備えての体力作りや基礎の格闘技ぐらいは出来るように成っていた。

斗真はオレの頭を撫でながら言う。

「ツナは本当に良く頑張ってる…とっても偉いよ」

オレは瞳を揺らす。

イーピンは静かに部屋を出た。

俯くツナに私は瞬きする。

「どうしたの? ツナ」

首を傾げる斗真にオレは俯きながら言う。

「斗真を失っちゃうかと思った」

私は瞠目した。

「そんな事無いって分かってるのに…でもあの時は本当にそう思った」

「ありがとうツナ…ごめんね」

礼と謝る斗真にオレは首を振って、微笑むと右手に自分の右手を重ねた。

ツナの温もりが……嬉しいな…

内心で呟くと私は眠りに就く。

オレがリビングに来るとリボーンが居た。

「斗真の容態はどうだ?」

その問いに答える。

「解毒剤が効いてさっき目を覚ましたけどまた眠ったよ」

「…そうか」

リボーンは頷く。

「…リボーン」

「ん?」

真剣な掛け声にリボーンはツナを見た。

オレは言う。

「リボーンが知る一番生徒である斗真の事を教えてほしいんだ」

リボーンは瞠目すると言った。

「ツナ…お前…」

オレは話す。

「斗真がリボーンやビアンキと同じ裏の人なのは分かってるから

だから教えてほしい。でもボンゴレボスになるつもりはないけどな」
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