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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第15章 標的11「イーピン来日&ランボと喧嘩 来る!!」


鼻を押さえて見るツナに私は言った。

「…早くあの2人に…タオルケットを掛けないと……あのままだと危険だよ」

ハッとしてオレはイーピンと共にタオルケットを持って出て行った2人を追い掛ける。

私は携帯を取り出して店に連絡を入れた。

《準備万端だぜ空くん♪》

シェフの言葉に私はニコッと笑う。


一方、死ぬ気モードの京子とハルは店の店内に特別に並べられたケーキを食べていた。

オレが唖然としてる中、シェフから声をかけられる。

「君が空くんの言ってた子か」

「え?」

オレはシェフを見る。

シェフは話す。

「空くんのお陰で内は大繁盛してね。あのケーキは空くんがあの2人用に頼んだ分でなあぁ代金はもらってあるから安心して」

「あの空くんって?」

オレの問にシェフは言った。

「空乃だから空くんって呼んでるんだよ」

「え!? 斗真が!?」

驚愕するオレにシェフは言う。

「空くんに会ったら伝えといて「良い子を紹介してくれてありがとう」って」

オレは頷くと死ぬ気モードが切れた2人を何とか家に運び終わりと家に戻ると壁を背にもたれて居眠る斗真を見つけ、抱えてベッドに寝かせる。

「……良かった…生きてる…」

オレは斗真の息をしているのを見て安心した。

「ごめんなさい。ツナさん……イーピンそんなつもりじゃ…」

謝るイーピンを見てオレはその頭を撫でてやりながら言う。

「今度からは気を付けるんだぞ。後、君の師匠って人に新しい解毒剤を貰ってこいよ」

オレの言葉にイーピンは頷く。

「…ツナ?」

私のかけ声にツナはこっちを見る。

私は言う。
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