第15章 標的11「イーピン来日&ランボと喧嘩 来る!!」
「よーツナ、またオレとお前補習だってよ」
「「武ぃ!!!」」
2人は瞠目する。
とすっと武の手にイーピンが落ちる。
「? なんだこりゃ?」
瞬きする武に私とツナは同時に叫ぶ。
「「いいから武!! おもいっきり投げてーー!!!」」
カッ、「ん、しょっ」
武は鋭い目になるとゴッとイーピンを宙へ投げる。
ピキーン…、ドオオン、と学校の上でイーピンは爆発。
その威力に私たちは唖然としていた。
その後、ツナの家に行った私たちはイーピンの事で話していた。
縄でぐるぐる巻きにしていた隼人からイーピンを救出した私は抱きしめながら言った。
「隼人! 別に何もここまでしなくてもいいじゃないか!」
私の言葉に隼人は言った。
「何言ってるんスか! そいつは10代目と斗真さんを殺しにかかってたんスよ!」
オレは言う。
「でも隼人、この子は根は良い子なんだよ?」
私も言った。
「そうだよ…僕はこの子の手を血で汚したくないと思ってるんだ」
「「!」」
オレと隼人は瞠目した。
私は話す。
「確かにイーピンは殺し屋としての才能は飛び抜けているけれど…僕はそれを殺し以外に使ってほしいと思ってる」
「…斗真」
オレはイーピンの頭を撫でながら言った。
「そうだよな…」
私は瞬きをした。
ツナの憂いを帯びた瞳に私は僅かに胸をときめかせて居た。
『兄師、私は貴方と一緒に居たい』
イーピンの言葉に私は瞠目すると言った。
『え? それは別に構わないけどツナの所じゃなくて良いの?』
私の問にイーピンは答える。