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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第15章 標的11「イーピン来日&ランボと喧嘩 来る!!」


『貴方がお師匠の一番弟子の方ですね! やっと会えた! 兄師!』

と言ってその子は私の体に抱きつく。

「ッ!」

(兄師!?)

私は瞬きする。

オレは言った。

「斗真…その子知り合い?」

その問に私は首を振る。

「知らないけど……恐らく話の内容からしてこの子の師匠が僕の知り合いっぽいんだよね」

「そうなの!?」

驚くオレに隼人は言った。

「この赤ん坊は中国から来たって事っスよね? まさかリボーンさんと同じヒットマンか?」

流石は隼人、勘が鋭いなぁ…。

私は言った。

『君はどうして日本に来たの?』

私の問にその子は答える。

『師匠からヒットマンとしての武術を学んで自分の力を試す為に依頼された仕事をする為に来た。

でも他にも目的があって…それはお師匠が話す初めての弟子の事を『彼に出逢わなければ今の私はいなかったでしょう』っていつも言ってた』

…師匠…。

私は言った。

『そうなんだ。でもイーピンそのままだと他の人を別人と勘違いしちゃうから

ちょっとジッとして』

私は懐からこの子用に前もって作ってもらったコンタクトレンズを着けてやる。

その子は瞬きすると言った。

『すごい…視界が鮮明に…』

私は言った。

『明日、僕達の学校へおいで……君の未来を変えてくれる人に会わせてあげる』

その子は頷くと私たちに礼をすると走り去る。

オレは言った。

「ねえ斗真、さっきの子に何を話してたの?」

私は言う。

「秘密だよ♪ あ、隼人と武ちょっとこっちへおいで」

2人は瞬きしながら斗真の側に来るとゴンッゴンッ…と拳骨を食らう。

「「ッ!? 痛ぅ〜っ!?」」
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