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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第2章 プロローグ2「やって来たあの世界、でも何で最初から難題!?」


「……彼は行ったよ。だから少し話をしようか? 10世よ」

守護者たち瞬きした。

すると彼女の側にポゥ…と炎が現れるとそこに綱吉が姿を現す。

『この世界では初めましてですね。9代目』

そう言って微笑む彼に9世達は瞠目した。

無理もない綱吉の姿は先程話していたI世とそっくりだったからだ。

綱吉は苦笑いすると話す。

『アハハ…やっぱり驚きますよね? オレだって最初はⅠ世の子孫なんて

言われても信じられませんでしたからでも……初代と会ってからはそれを確信しましたけどね』

9世は言う。

「聞きたい事は……この子たちはどの様に対応すれば良いかね? 10世」

その問に綱吉は頷くと言った。

『はい。叶うのならば一般の普通の子供として育ててあげてほしいです。

出来れば物心ついてから自分たちの真相を教えてあげられる様に』

9世は頷くと言う。

「承知した。では、この子の名前はどうするかね?」

その問に綱吉は彼女の頭を優しく撫でながら言う。

『[彩花]…と言う名前です』

「彩花……良い名前だ」

9世は微笑む。

綱吉も微笑むと言う。

『フッ…彩花たちの事をお願いします。9代目』

綱吉の言葉に9世は頷く。

「あぁ…私の覚悟に誓って彼女たちを守るよ」

綱吉はそれを聞いて頷くとスッ…と消えた。

「……つ…な…」

彩花の呟きに9世は見ると言った。

「確か…ボンゴレ内に何組かジャッポーネ生まれの者たちが居たな?」

9世の問にビスコッティは頷くと言う。
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