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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第2章 プロローグ2「やって来たあの世界、でも何で最初から難題!?」


『いずれこの子たちは時が来ればナトューラの力に目覚める。その時に必要な物を俺はある場所で保管してあるのだ。

それをこの子に託してほしい。後はこの子が自らの守護者であるあの子たちを選ぶだろう。

場所は家光の勘でならわかる場所だ』

家光は何とも言えない表情をした。

Ⅰ世は言う。

『……では、頼むぞ。9世とその守護者達よ』

『『「Si!」』』

9世達は頷く。

それを見たⅠ世は微笑むと目を閉じ、フッ…と炎が消えると彩花の体が傾く。

ドサッと家光が受け止めると彼女は目を開くと言う。

「ごめん…なさい…ちょっと……疲れた…」
私はそう呟くと眠りに就く。

9世は言う。

「家光、先程の初代が言っていた品物の事を頼むよ。

私はその間、この子たちをどうするか考えておく」

「はい。9代目」

家光は頷くと彩花を9世に預けて部屋を出て行った。

9世は彩花を見て言う。
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