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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第13章 標的09「食い逃げと保育係 来る!!」


「分かった。案内してくれ」

楓は頷くと和を連れて高等部と中等部の境目立つ木の側に向かう。

そこにはさっきよりも顔色が悪く息も荒いぐったりとした斗真が横たわっている。

和は驚愕すると言った。

「ッ!? 彩さん!? いったい何が!? 酷い状態じゃないか!!」

和は言い様にアクセを翳すと言った。

「空を照らせ! セレーノ・ランデッロ!!」

カッ、アクセは棍棒に成ると和は棍棒の先端をNAME4に当てながら言う。

「クラーレ・セレーノ!」

パアァッ…、先端部から黄色の波動が流れる。

するとNAME4の顔色は直ぐに治った。

楓は言った。

「NAME3さんはランボを守るのに武君の豪速球を受け止めきれなくて受け身もままならずに壁へ背中から激突したんだ」

ギリッ、和は歯噛みすると言った。

「なら、そうならない様に僕らがこの人を守らなきゃいけなのに何やってたんだよ! 2人して」

「……」

叱責する和に楓は何も言わなかった。

私は言った。

「…楓君を責めないで…あげて……和君」

「「ッ!?」」

2人はNAME4を見た。

まだ治癒が終わっていないが目を覚ました私は何とも言えない表情をしながら言った。

「そんな顔しないで……これは僕の自業自得な事だからさ」

和はムスっとしながら言った。

「NAME3さんは自分の身を守らなさすぎです! 癖と性格上は仕方がないですがそれでも少しは身を守る事を

してくれなきゃいざと言う時にオレたちが側に居なかったら治癒する事が出来ないんですよ!」

和の言葉に私は目を伏せる。

「……ごめんね」

和は言った。
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