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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第13章 標的09「食い逃げと保育係 来る!!」


つけ直した鉢巻きと伊達眼鏡をかけた私は話す。

「僕の予知で今日はツナが危ないって言ってたから前以からやってたんだ。それにこれだと職場体験って感じだしさ♪」

「めっちゃ職場エンジョイしてるよね!?」

ツナのツッコミに私は微笑む。

「ハハハ! …さてとそろそろ帰ってくる頃合いかな?」

「え?」

斗真の言葉にオレが瞬きするとカラカラ…、「ただいま」

と武が戸を開けながら帰って来た。

「おかえり、武」

微笑む私に武は瞬きすると言った。

「あれ? ツナじゃねーか」

「武ィ!?」

オレは驚愕すると言った。

「こ…ここって武んちのスシ屋だったの!!?」

ツナの言葉に武は頷くと言った。

「そうだぜ。言ってなかったっけ?」

武の言葉にオレは頷く。

小さな頃来た時以来だから分からないか…
武は言った。

「斗真、親父は?」

武の問に私は奥の厨房の方へ指さしながら言った。

「奥で100人前のマグロを握ってるよ。時間が無さそうならフォローに入る事になってる」

「そっか♪ で、ツナはどうしてここに居んだ?」

武の問にオレは事の経緯を話した。

「ハハハハ! チビ達にだまされるかよふつう

ハハハ」

笑う武にオレは涙目になりながら言った。

「うぅ…そんなこといったって

でも斗真が居なかったら本当にオレ警察行きだったかも」

ツナの頭をポンポンと優しく叩きながら私は言った。

「だからそうならない様に僕が居るんだから、な?」

「…うん」

その言葉にオレは涙を拭う。

武は言った。

「なぁ…斗真アレは大丈夫なんか?」
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