第12章 標的08「体育祭と初の殺し体験 来る!!」
「おう! 気をつけてな」
私の言葉に剛はニカッと笑うと手を振った。
完全に気配が消えたのを見て言う。
「不服だったか? 武」
剛のその問に階段に座っていた武は言った。
「いんや、斗真が自分で手伝いに来てんなら何もないさ…楽しそうにしてるし…それより親父、見込みはどうなんだよ」
武の問に剛は話す。
「見込みは大有りだ! だがなぁ…先に「趣味範囲での事なのでスカウトは無しでお願いいたします」って
釘打たれたからなぁ…。あんなのみ込みの早い子はそうはいねぇさ」
武は言った。
「親父が気に入ってくれたんなら良かったよ」
「「ハハハハ!!」」
山本親子はニカッと笑い合っていた。
これで食い逃げ常習犯どもの対策は万全だ♪
「ハァ〜…忙しくなるな…」
帰りながらそう呟く。
仕込みは上々ってね♪
私はお寿司を崩さないようにご機嫌で家へと帰宅するのだった。