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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第12章 標的08「体育祭と初の殺し体験 来る!!」


ツナたちと別れた私は髪をしっかり括って、別の伊達眼鏡をかけると竹寿司屋へ向かった。

「こんにちはー剛さん。今日もよろしくお願いいたします!」

私は入りながら言うと仕込みをしていた剛はニカッと笑う。

「おう! 来たな空君。今日は団体様が来るからな…仕込みなどの下準備を頼むわ」

作業着に着替えながら剛の指示を聞いた私は言った。

「了解!」

しばらく下準備などの作業をしていると武が帰ってきた様だ。

剛と何か話している、「仕事手伝おうか?」

「いや、頼もしい弟子が居るから大丈夫でい」
と話している。

頼もしい弟子ってまだそんな大それた所まで来てないんだけどな…アハハ…

内心で苦笑いしていると剛が言う。

「空君、そろそろ団体様が来るから寿司ネタの造りを頼むわ」

「はい!」

剛の次の指示に私は剛の隣で新鮮な魚たちを寿司ネタ用に捌いていく。

団体客の接待や厨房での作業をしている内に時間は10時前になっていた。

団体客が帰ると店内は静かなものだ。

「ありがとうな空君。君が居るおかげで助かったぜ。ほい……これは礼だ。持って帰って親と一緒に食べな」

「っえ!?」

私は驚愕する。

目の前には綺麗に詰められた寿司3人前が在った。

私は言う。

「剛さん、流石にここまでしていただなくても良いですよ! こっちが無理言って働かせてもらってる立場なんですから!」

剛は言った。

「良いんだよ。俺からの細やかな気持ちさ…。明日から学校だろう? それ持って早く帰りな」

剛の言葉に私は苦笑いすると言った。

「アハハ…分かりました。では、先に失礼しますね」
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