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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第12章 標的08「体育祭と初の殺し体験 来る!!」


私は素早く押切先輩の背後に回ってハチマキを回収し、トンッと背中を押して落として自分の台へ戻る。

「空乃すげぇ!!」

誰かの歓声に私は言った。

「さあ皆! 最後は強敵 雲雀さん率いるC組だ! 覚悟して挑め!!」

「「オオオォォ!!」」

A組とC組の一騎討ちが始まった。

私は登ってくるC組の下っぱたちを足払いやらで軽く払い除けながら徐々に雲雀さんへ近付く。

雲雀は言った。

「ワオ まさか君が総大将だとはね」

私は言う。

「この間は遅れを取りましたが今日は死ぬ気で勝たせてもらいます!」

台上では激しい攻防戦が繰り広げられて居た。

下ではツナたちが私が乗る棒を倒さぬように死守している。

他のメンバーはC組のみんなを蹴散らしていた。

ガクンッ、「ッ!?」

雲雀が乗る棒が傾く。

あ、良いタイミングだ♪

私はバッと雲雀の前に来るとその体を台にして自分の台へ戻る。

ドシャッ、「うぐっ!?」

雲雀は誰かを下敷きにしていたがまだ地面に着いていない。

私は言った。

「雲雀さん、今日は勝ちをもらいますね♪」

「まだ何も終わってないよ?」

雲雀の言葉に私は話す。

「いいえ…終わりですよ。だって……貴方の下敷きに成っている人が証拠です」

「ッ!」

雲雀はハッとしたその瞬間、「極限!! 邪魔だ!!」

と下敷きにされていた了平は言いながら立ち上がって雲雀は驚いたままドサッと地面に着く。

「勝負あり!! 優勝はA組!!」

「「ワアアァッ!!」」

A組全員が喜んだ。

先輩たちからお褒めの言葉を頂いた私は何故か恐縮する。

「やっぱり斗真は凄いなぁ」

「10代目?」

「ツナ?」
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