第12章 標的08「体育祭と初の殺し体験 来る!!」
ツナたちの言葉に私は頷いた。
そして体育祭当日は凄い賑わいだった。
何故かと言うとA組がダントツ1位を死守していたから。
私の言葉だけでみんながめっちゃ頑張って1位を死守してるマジで!?
私は内心で瞠目して居た。
隼人や武はダントツ1位でツナは2位を取った。
「やったじゃんツナ♪」
微笑む私にツナは苦笑いしながら言った。
「アハハ…まさか斗真に練習しておけって言われた種目をやるとは
思っていなかったから助かったよ」
するとヌ…と影が現れた。
2人して上を見る。
「「ッ!?」」
私たちは驚愕した。
そこには巨体の男子が。
「邪魔だぞチビ共」
「ひぃっ!」
巨体の言葉にオレはビビっていた。
「10代目! 斗真さん!」
「沢田! 空乃!」
「「ッ!」」
私たちの前に隼人と了平が立っていた。
「何だよお前ら」
巨体の言葉に2人は言う。
「10代目と斗真さんの前に立つんじゃねえよ!」
「極限!! 邪魔だ!!」
ゴオォッ…、2人のコンビネーションパンチが見事に炸裂する手前でパシィンッと斗真は2人の拳を受け止める。
巨体は気迫に負けたのか腰を抜かしていた。
「「ッ!?」」
2人は驚愕して居る。
私は話す。
「2人共…これは真剣勝負の場、敵の大将を倒すのは棒倒しの時だ。今倒すべきじゃない…分かったな? 2人共」
半分超死ぬ気になった斗真の威圧感に2人は無言で頷く。
「行くぞ」
歩き出した私の後を2人は付いてきた。
「…なんか斗真の雰囲気が変わったような」
「あぁ…あの2人に言う事を聞かしてるのな」
オレと武は斗真の物言わせぬ気で怯んで居た。