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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第12章 標的08「体育祭と初の殺し体験 来る!!」


あれ? 何でそんなにぎこちない動きをしたの?

私が内心で疑問に思っていると何か教室内がどよめくと全員が私を見る。

「っえ?」

瞬く斗真。

私は言った。

「斗真君スゴイよ! お兄ちゃんの指名で斗真君が棒倒しの総大将に選ばれたよ♪」
私は驚愕する。

「っな!? ええぇーっ!? ちょ 笹川先輩何で僕なんですか!?」

了平は言った。

「オレとてかなり迷ったのだぞ。沢田を挙げるかお前を挙げるかでな」

「何でそこにオレが!?」

ツナも驚愕した。

了平は話す。

「だが、空乃が総大将になれば沢田たちが全力でお前を守ると確信したからな! 極限! オレもお前を守るぞ!!」

サラッと格好いい台詞言ってますが何このヒロインポジ的な流れは!? 確かに素は女子ですけど!?

私はガクッと項垂れた。

コンチクショウ!! 目立つのは好きじゃないのにさ! 仕方がないから死ぬ気でやってやる!

私は意を決すると了平の隣に立つと言った。

「えぇ…先程、笹川先輩からご指名を頂きました。空乃です。正直言って総大将に任命されるとは

思ってなかったので僕はちょっと気が引けますが…。でも3年の先輩方々にとっては今年が最後の体育祭…

そうとなれば僕は全力でこのA組を勝利へ導かねばなりません。だからA組の皆さん、

どうか僕にあなた方の力を貸してください! そして3年の先輩方々の為に共に勝利をもぎ取りましょう!」

私の切なる言葉に全員が唖然としていたが次第に拍手や喝采がわき上がる。

それを見て私は嬉しくて了平を見た。

了平は頷くと斗真の頭を撫でる。

私は全員を見て言った。
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