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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第12章 標的08「体育祭と初の殺し体験 来る!!」


秋の風を私と京子の髪を揺らした。

(そう今は体育祭の季節ですね。ここ並盛中でも体育祭は超ビッグイベントです。準備期間中から学校の雰囲気がガラリと変わって私もワクワクしてます。我が校では縦割りでA・B・C組に分かれてチームを作るのですが組同士の対抗戦はとても白熱するんです!。特にクライマックスに男子が行う”棒倒し“は総大将が棒のてっぺんに登り相手の総大将を地面に落としたチームが勝ちという変則ルールなのですが「これこそ体育祭の花であり

男子にとって一年で一番の

見せ場なんだ!!!」と 毎日お兄ちゃんに聞かされます。そのお兄ちゃんはというと……)

了平は言った。

バァン、「”極限必勝!!!“」

と叫んだ。

(相変わらず燃えてます)

了平は続けた。

「これが明日の体育祭での我々A組のスローガンだ!! 勝たなければ意味はない!!」

「「オオオォォ」」

了平の言葉に教室内は熱狂している。

「長い説明ありがとうね。京子ちゃん」

礼を言う彼に私は言った。

「ううん。気にしないで」

微笑む姿は本当に女神だよね♪

オレは言った。

「そっかー体育祭のチームは縦割りだから京子ちゃんのお兄さんと同じチームなんだ

お兄さん今日も熱いな〜……」

そー…、「!」

そう言ってオレは左斜め後ろを見た。

そこには京子と斗真が居る。

2人は何かを話して微笑んでいた彼がツナの視線に気付くと手を振る。

オレも少し振ると前を向く。

私は瞬きした。
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