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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第11章 標的07「先輩と医者と風紀委員 来る!!」


「……成る程ね。君はあの時の子か……でも今はその姿でこの学校に来てるんだ。

まさか小動物の皮を被った肉食の子猫ちゃんだったなんて」

私は眉を寄せながら話す。

「肉食の子猫って…まぁ…と言ってももうちょっとしたら元の姿になって登校するつもりです。

だから私の情報を隠す代わりに私が貴方の相手をします。それで許してもらえませんか?」

首を傾げる私に雲雀は言う。

「良いよ。退屈しのぎにはちょうどいいし君を知るには持ってこいの条件だ。

じゃあ今からその役目……果たしてもらうよ」

と言って雲雀は攻撃を仕掛けた。

私は棒で防ぎながら攻撃の攻防をする。

流石は雲雀さん、攻撃の1つ1つが重い上に速くて…炎を50%にして相手しないと危ない人だ(汗)

「君、考え事なんて余裕だね」

「ッ!?」

ハッと私は前に迫ったトンファーを棒で防いだがその衝撃で窓辺の壁にドガアッと背中を強打して息が詰まった。

「ッ!? かはっ!」

ドサッと横たわった私は何とか意識は保ちながら首を動かす。

雲雀は獲物に止めを刺そうとするかの様に私に近付いていた。

ヤバイなぁ…動けない……ツナを攻撃から守れなかったのが痛いけどあれぐらいなら大丈夫よね。自業自得って事かな?

内心で呟くと目を閉じたその時だった。

「うおおおぉ!!!」

「「ッ!?」」

雄叫びが響いた刹那。

パリィンッ…、私の真上の窓ガラスが砕けると同時に死ぬ気モードに成ったツナが姿を現した。

「ッ!? ツナ!?」

私は驚愕する。

オレは言った。

「死ぬ気で斗真を守りながらおまえを倒す!!!」
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