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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第2章 プロローグ2「やって来たあの世界、でも何で最初から難題!?」


Ⅰ世は右手を胸に当てながら話す。

『俺の名前はジョット。お前たちにはボンゴレⅠ世か初代と呼ばれていた者だ。先程見せた記録通り…

俺たちは無理矢理にこの世界に復活させられかけたが、彼女が

俺の器に宿った事によって俺たちの完全復活は防ぐ事が出来た。

お陰でこの世界に影響を及ぼす事は無くなった。これには俺たちは感謝の念しかない』

9代目は言う。

『初代。貴方の体で主って立っているその少女はいったい…』

9代目の言葉にⅠ世は話す。

『彼女は10世が連れてきた異世界の者――所謂(いわゆる)外の世界の住人だった者だ。

……だが彼女自身のその頃の記憶は消えかかっているがな』

『『ッ!?』』「ッ!?」

9世たちは目を見開いて居た。

『10世とは!? いったい誰が!?』

家光の問にⅠ世は言う。

『お前がいずれ知る人物だ。話を戻すが10世の魂も彼女と共に在るが

徐々に彼女の魂と混ざり合い一つとなるだろう。10世はそれを理解した上で彼女をこの世界へ導いたのだからな…。

まぁ…彼女もそれを分かっている様だから末恐ろしいよ』
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