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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第11章 標的07「先輩と医者と風紀委員 来る!!」


「俺のパンチを受けて立ったのは空乃、お前が初めてだぞ!

極限にますます勧誘したくなったぞ!」

勧誘は良いけど…炎を50%にしてもこれ程の威力なんて…怖いなぁ…。それにちょっとこっちが不利なんだよなぁ…(汗)

私が内心で呟いていると後ろでリボーンがツナに「ツナ、お前もボサッと見てないで斗真の為に戦いやがれ!」

とズガンッと死ぬ気弾を発砲すると同時に復活したツナが「死ぬ気で斗真の為にボクシング部入部を断る!!!」

と言って私の前に降り立つ。

私はツナにグローブを渡すとリングから出た所でガクッと崩れかけたが武が支えてくれた。

「大丈夫か? 斗真」

武の問に私は苦笑いしながら言った。

「アハハ…ちょっと立ってられないや」

武は私を姫様だっこしながら言った。

「これなら見やすいだろ?」

ニカッと笑いながら言う武。

この体勢は無い! 武のバカーっ!?

内心で悶絶した。

「男同士拳で全て語り合える。貴様の拳見せてみろ! 入部しろ沢田!!」

ゴオォッ、バッ、「いやだ!!!」

了平はニヤリと笑いながら連続パンチを繰り出し、ツナはそれを避ける。

絶対断るなどの言い合いの闘いを部員たちは唖然としていた。

「かわすツナもすげーが……あのラッシュも常人なもんじゃねーな…」

「ありゃあ殺し屋のそれだ…」

武と隼人の言葉に私は密かに無事に勝ってほしいと願った。

ツナは了平の連続パンチを避けきるとカウンターパンチで了平をぶっ飛ばしたが落ちた所がマットの上だった為、了平は無傷。

その拍子に額の炎も消える。

京子が慌てて駆け寄るが兄は高笑いしていた。
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