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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第11章 標的07「先輩と医者と風紀委員 来る!!」


そして1分後に笹川がキョロキョロと誰かを探していた事は京子しか知らない。

そして昼休みにその人は現れた。

「京子、例の2人は居るか?」

「うん。あっちに居るよ」

兄の問に京子は頷くと窓側を指差す。

そこには隼人達と楽しく話すツナと斗真の姿が在った。

私は笹川先輩の気配に気付くと言う。

「ツナ…来たよ」

「えぇー…」

私の言葉にツナは絶望的な表情をしていた。

「沢田と空乃だな?」

先輩の問に私たちは先輩を見て頷く。

先輩は言った。

「オレはボクシング部主将の笹川了平だ。座右の銘は極限!!」

「笹川ってまさか!?」

瞠目するツナに私は頷くと言う。

「そう先輩は京子ちゃんのお兄さんだよ」

「マジで!?」

驚愕するオレにがしっと先輩は2人の肩を掴むと言った。

「お前たち2人は100年に1度の逸材だ。我が部に入れ! 沢田! 空乃!」

「なっ!?」

「エェーッ!?」

驚くオレに斗真は別の意味で驚いて居た。

何で私まで勧誘されてるの!?

内心で叫ぶ私をよそにツナは必死に断っていたが聞き入れてもらえず「部室で待っておるぞ!」と言って去って行く。

「何なんスかアイツ! お二人に軽々しく触れやがって!」

怒る隼人に私は言う。

「落ち着いて隼人。アレでもあの人は『選ばれた人』の一人なんだよ」

「ッ!? マジっスか!?」

驚く隼人に私は頷いた。

私は隼人に『選ばれた人』と言う言葉を使ったがこれは隼人にある試練の為に7人の人間が選ばれると話し、その『選ばれた人』の中にツナ、隼人、武、ランボ、そしてさっきの了平も入っている事を理解したのだ。

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