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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第10章 標的06「ビアンキと三浦ハル 来る!!」


バシャバシャとハルは何とか浮いているがそれも時間の問題だと私は内にある炎を30%巡らせ、ザパンッと川へ飛び込んだ。

「溺れるうーっ!?」

もがくハルの下から私は彼女を抱き上げる。

バシャッ、「ほえ!?」

驚愕するハルに私は言った。

「しっかり捕まってろよ!」

私の言葉にハルは首にしがみつく。

ポタポタッ…、「ゲホッ ゲホッ!」

ハルは飲んだ水を吐いた。

私は直ぐに燃える物をかき集めて火を点けて焚き火をする。

ツナがバスタオルや着替えを持って来てくれたのはその数秒後だった。

あれ? 何でツナがバスタオルや着替えを…? まさか超直感が働き始めてる? 私の超直感もそうだと言ってる。目覚めて欲しくなかったなぁ…

内心で呟きながら濡れた服を脱いで体を拭いてく。

焚き火で暖まるハルは斗真を見つめる。

「…っ ///」

華奢な体だけど筋肉質な男の体にハルの頬がうっすらと赤くなって居た。

オレは言う。

「大丈夫だった? 斗真…はい、お茶…温かいのを持ってきたから」

私はツナからお茶を受け取ったが直ぐには飲まない。

何故かって? 猫舌なんですよ。前世だけでよかったのに…コンチクショウ…。

ツナはハルにもお茶を渡していた。

するとリボーンがいつの間にか私の頭に乗っている。

「リボーン…もしかして見てた?」

私の問にリボーンは頷く。

「バッチリな」

私は苦虫を噛んだ表情をする。

ハルは言った。

「ありがとーございました…」

礼を言うハルを私は見る。

するとハルは俯いたまま笑い出す。

「…………プ」
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