第10章 標的06「ビアンキと三浦ハル 来る!!」
少女は言った。
「私…三浦ハルと申します」
リボーンは頷くと言う。
「知ってるぞ。ここんちの奴だろ?」
「知っててくれたんですね♪」
喜ぶハルにオレは斗真を見て言った。
「斗真、彼女が今朝、君が言ってた子?」
オレの問に彼は頷く。
「そうだよ。ツナは黙って見ててね。出ないと痛い目みるから」
「う うん(汗)」
その言葉にオレは頷く。
シュタッと地面に着地したハルはリボーンに何か言う。
リボーン的には嫌な話の様で銃を構えちゃってる。ハルちゃんが顔を強張らせてるじゃんか…全く…もう…
私は塀からリボーンを抱き上げると言った。
「リボーン…初対面の子に白昼堂々と銃向けちゃダメだろ?」
腕の中で大人しくしているリボーンに私はハルを見て話す。
「三浦ハルちゃんだっけ? ごめんね、うちのリボーンは人見知りが激しいんだ。
馴れた人じゃないとこうやってする事も出来ないから」
ハルは落ち込んで居たがハッとすると言った。
「じゃあその銃は護身用なんですか!?」
ハルの問に私は頷く。
「うん。そんな感じかな? 僕たちはイタリアで育ったから向こうでは戦闘が
十八番となってたからこっちではそれが無いとは言えないから
と言うか抜けなくてこうなっちゃったみたいな? アハハ…(汗)」
そう言って苦笑いする私。
「何その設定!? てかうまくまとめてるし!?」
オレのツッコミに斗真は言った。
「だからハルちゃん……もし、リボーンと仲良くしたいのなら友達からしてあげて?
……そうすればいずれこの子から抱っこして良い許可が出るからさ」
ハルは頷く。