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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第10章 標的06「ビアンキと三浦ハル 来る!!」


ストレッチを終えたオレに斗真は遠慮なく攻撃を仕掛けてくる。

ヒュンッ、「ひぃっ!?」

スカッとオレは避ける。

私は言った。

「かわしてばかりじゃダムだよツナ!」

「わ 分かってるよ!」

言い様にオレは彼の腕を掴むと背負い投げをやったが宙で体勢を変えて片手で受け身を取ると足払いされた。

「だっ!?」

オレは転んだが直ぐに起き上がる。

私は瞬きすると言う。

「ツナ何かあった? 何かいつもよりやる気が見えてんだけど」

その問にオレは答えた。

「……夢でさ…知らないはずなのに何故か親近感を感じさせる女の子が出てくるんだ」

私は瞠目した。

ツナは続ける。

「その子…ずっと俺を見て泣いて謝っているんだ。泣かないでって言っても泣き止まなくて

オレに力が無いからこの子は泣いているんだって思ってさ。だから、

オレが強くなったらあの子が泣く事はないんだって思うとやる気が湧いてくるんだ」

私は少し微笑みながら言った。

「ハハハ…その子…きっと喜ぶね」

オレは言った。

「だから、斗真特訓よろしくね!」

その瞳の奥に揺らめく炎を見た私は言う。

「気長に行くよ〜」

私は頷くと特訓を再開する。

その様子をリボーンは木上で2人の特訓を見ていた。

(まさかオレの知らない所でツナがここまで育っていたとは…流石、オレの元生徒だな。だが、さっきツナが言っていた夢に現れる少女。内容的には昔の彩の事だろうとは分かるが…これから先に何か起こるとでも言うのか?)

リボーンは内心で疑問にかられていた。

私はリボーンの気配を感じながら特訓を夕方までやる。
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