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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第10章 標的06「ビアンキと三浦ハル 来る!!」


ニッコリと笑いながら問う私に隼人は顔を真っ青にしながら首を振る。

私はビアンキを見て言った。

「ビアンキ、隼人をあんまり悪戯するなって言ったじゃん。これはそれをしてたって証拠だよね?

全く姉弟が仲良くしてくれないと俺が気が気でないのにさ」

愚痴る私にビアンキは冷や汗を流している。

ツナは斗真の刺々しい言葉に苦笑いをしていた。

私は言う。

「兎に角こっちに来たんなら2人とも死ぬ気で仲良くしろ! でなければ2人揃ってイタリアへ強請送還するからね!」

「「はい!」」

2人は頷いた。

(斗真って何気にみんなより上の立場の人に見える時があるな)

オレはそう思いながらスイカを食べた。

ビアンキがスイカに触れても腐食しない事を確認した私たちもスイカを食べる。

ビアンキの調理実習を私はテーブルから眺めて見ていた。

不器用なツナはドジったりしているが今回のはそんなの何のそのなお題だから良いんだけどね。あ、そうだ…

「ツナ…この後、僕の家庭教もあるから」

「え゙!?」

ツナはすごく嫌そうな顔をしている。

何でかって? もう3週間前くらいやってるからだよ。地道なトレーニングを現実と夢見の世界でね♪

私は言う。

「言っておくけど僕はリボーンのスパルタよりは優しい派だよ?」

その言葉にツナはブツブツと何かを言ってるが文句でなかった。

出来た料理を私は微笑みながら食べる。


そして並盛山に来た私とツナは森の中に入った。

私は髪を結い上げながら言う。

「軽くストレッチはしとこうね」

「わかった」

オレは頷くとストレッチを始める。
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