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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第9章 標的05「ランボとファミリー入門試験 来る!!」


雷舞は言う。

「彩ちゃんの指輪は?」

雷舞の問に私は言った。

「ある人に預けてる……私が一番信頼する人にね」

その言葉に楓達は瞬きする。

私は話す。

「先ずは来(きた)るべき時の為に各自サポートトしながらこのナトューラアクセをいつでも使える様に修行しておいてね」

「「「「「「Si.ボス」」」」」」

楓達は敬意の構えを取ると頷く。

私は言った。

「それじゃ…解散!」

楓達は帰るか別の場所へ移動した。


私は森の中を歩く。

フィーネもナトューラも揃った。後はみんなが力を自在に出来れば……何としてもあの対戦までには間に合わせないきゃ…。ねぇ…綱吉、私はこのまま進んで良いんだよね?

自分に問いかけると意識の奥底で震える私の魂を温かいモノが優しく包んだ。

[大丈夫。君とオレは一心同体…間違いを犯したらオレが死ぬ気で止めてあげる]

その言葉に私は微笑んだ。

「フフフ…そうね」

私は夕焼けの空を見上げた。

信じて前に進もう……あの子達が笑っていられる世界にする為に…

そう内心で呟く。
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