第9章 標的05「ランボとファミリー入門試験 来る!!」
「吹き荒れる嵐となれ! テンペスタ・ラーマ!!」
キランッ、アクセが煌めくとその手には装飾された斧。
「斧!?」
楓は驚愕してた。
清は言う。
「楓殿ならそれで敵を薙ぎ倒せるでござるな」
「「サラッと笑顔で物騒な事言わない!!」」
「「「「ハハハハ!」」」」
私と楓のツッコミにみんなが笑った。
……ナトューラの力…見てみようかな
私は右手を前に翳すと言った。
「全てを包容し染めろ! ウラノス・プンニョ!!」
キランッ…、アクセが煌めくとボゥッと炎となり、私の両手にグローブと成る。
それはツナがいずれ使うXグローブ゙やGグローブに似て非なる彩花だけのグローブは手の甲に琥珀色の丸い宝石が埋め込まれていて内側にナトューラファミリーを示す紋章が浮かんでいた。
楓は言う。
「調子はどうですか? 彩さん」
心配する楓に私は頷くと言った。
「うん。大丈夫……力の暴走も無いよ。…やっぱり持田先輩との
試合の時に力の共鳴が起こったからね。それで負けたけど…」
((((((サラッと何かすごい事言ってる!?))))))
全員の内心のツッコミを無視して私は続けた。
「お陰で力の制御が出来たから後は……久し振りにアレをやるからイケるかなぁ〜?」
頬を掻きながら楓達から離れた私は深呼吸をする。
「スゥ……っ」
ボォッ…、額からオレンジ色の死ぬ気の炎が出た私は超死ぬ気モードに成っていた。
「「「「「「ッ!?」」」」」」
楓達は驚愕する。
希里は言った。
「弾や薬無しで超死ぬ気モードになるとは……やはり彼女は俺たちより上に行っているんだな」