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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第8章 標的04「極寺隼人と山本武 来る!!」


陽雨『お初にお目にかかる拙者の名はアックア。貴女の左腕として貴女をヴェントと共に支える者』

森雲『初めましてアーリア。私の名前はボスコ…貴女の力と成り支える者』

雷太『初めましてアーリア…俺はテッラってんだ。よろしくな』

晴蓮『初めましてアーリア! 僕はフオーコ! 仲間に火を灯す者』

慎闇『初めましてアーリア、俺はブイヨ、光を闇から支える者』

「ッ!?」

私は目を見開く。

京子は首を傾げていた。

その掛け声は懐かしいイタリアに居た時に出来た仲間たちのものだった。

と言うことはまさか…

私は信じられない表情をしながら言った。

「……楓君なの?」

「はい」

楓は微笑むと頷く。

「清君?」

「…そうでござる」

清は頷く。

「雷舞ちゃん?」

「…うん♪」

頷く雷舞。

「津知君?」

「おうとも!」

津知はニカッと笑う。

「和君?」

「…はい!」

和はニコッと笑った。

「希里君?」

「…はい」

希里は頷いた。

私は話す。

「忘れてた……小学生の時にみんなと逢ってたのに…数年してイタリアで知らずに再会してて…

こっちに戻ってやっと素で再会出来たのに…なのに……忘れてたなんて…ごめんなさい…みんな…っ」

清は首を振ると言う。

「仕方がないさ。お互いに身分隠していたからな」

津知は言った。

「取り合えず分かったんだからいいじゃん♪」

私は瞳を揺らしながら言う。

「みんな……〜〜っ 熱っ!?」

と言って私はポケットからアクセをバッと取り出す。

途端にヒュンッとアクセは自分の意思で適合者の腕に嵌(は)まった。
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