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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第8章 標的04「極寺隼人と山本武 来る!!」


慎闇たちは頷く。

私は京子の側に行くと言った。

「京子ちゃん、私が良いよって言うまでちょっとの間だけ目隠ししててくれないかな?」

京子は頷くと目隠しする。

私は嵐風達を見た。

嵐風達も頷く。

私は懐からペンダントを取り出すと中で燃える炎を一息で消す。

すると煌めくベールが剥がれて本来の姿が現れた。

嵐風達は瞠目していた。

私は一息吐くと京子に言う。

「ふぅ…京子ちゃん、もう目を開けて良いよ」

私の言葉に京子は手を離して目を開いて見た。

「彩ちゃんだよね?」

京子の問に私は頷く。

「そうだよ。ちょっとした手品でね。あの姿に成っていたんだけど

誰かに見られる訳にはいかないから目隠ししてもらったのごめんね」

謝る私に京子は首を振ると言った。

「ううん。別に良いよ。だってそのおかげで可愛い彩ちゃんの姿が見れたんだから♪」

「……///」

京子の言葉に私は照れる。

森雲は言った。

「あの子……私のポジションと同じ子だったんだ」

雷太は森雲を見て言った。

「森雲の気持ちはものすっごく分かるけど殺気は止めておこうな」

雷太の指摘に森雲はハッとすると殺気を抑えた。

私は嵐風達を見て言う。

「この姿が空季彩花としての本来の姿……次はそっちの番だよ」

嵐風達は頷く。

陽雨は言った。

「本当にこれで思い出すのか?」

陽雨の問に嵐風は答える。

「賭けです。だからみんな…最初に会った時の台詞で」

陽雨達は頷く。

嵐風『初めましてアーリア…俺の名はヴェント。君の右腕として組織を纏めていた者』
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