第8章 標的04「極寺隼人と山本武 来る!!」
謝る武にツナと隼人は武の額にでこピンすると何かを話して笑い合っている。
私はその光景を微笑ましく見て居た。
ふとリボーンが肩に乗ると言う。
「彩、お前が隼人を呼び出したのか?」
リボーンの問に私は頷く。
「そうだよ。僕だけじゃ無理だからね」
リボーンは言った。
「しかし良く思い付いたな、ダイナマイトの爆破をずらしその風圧で落下速度を抑えて下のマットに落とすように誘導するとは」
褒めてもらった私は話す。
「隼人はちゃんと指導してあげれば今より強くなるんだ。でも誰も名乗りでないからさ、仕方なく僕が指導してやってるんだ」
リボーンは言った。
「……それはすまねぇな、彩」
謝るリリボーンに私は首を振る。
「謝る必要ないよ。…さてとギャラリーが退散したからマットを片付けようか」
後半をツナたちに向けて言うと彼らは頷く。
武と隼人が喧嘩ではなく他愛ない話でじゃれあってるのに私は唖然としていた。
しかも2人供、名前呼び合ってるし、この展開は私的にはものすごく嬉しい事だった。
放課後、帰り支度をしていた私にクラスメイトの一人が声を掛けて来た。
「空乃君、ちょっと話したい事があるんだけどイイかな?」
相手を見るとクラスメイトの嵐風だった。
私は瞬きすると言う。
「良いけど何?」
首を傾げる私に嵐風は言った。
「よかった。ここでは話しにくいから屋上で良い?」
私は瞬きするしかなかった。
屋上へ行くと数人の男女が居た。
同級生で同じクラスの嵐風と陽雨に森雲、そして一学年上の雷太、慎闇に中等部の晴蓮だった。