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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第8章 標的04「極寺隼人と山本武 来る!!」


武の表情を見てオレは説得した。

そして恥ずかしいからと踵を返した所で武がオレの首根っこを掴んだのだがズルッと足を滑らせてガシャンッとフェンスにぶつかった。

その瞬間にフェンスが破れて、オレと武はそのまま地面へと吸い寄せられる。

「ひゃあああーっ!?」

「うわああーっ!?」

2人の悲鳴が挙がった。

「「キャーッ!?」」

女子たちも悲鳴を挙げる。

「今だ! 隼人!」

「はい! 2倍ボム!!」

私の掛け声に隼人は宙へダイナマイトを放つ。

ドカアンッ、ドカアンッ…、宙へ放たれたダイナマイトは次々に爆発し、その風圧が2人をクッションの様に受け止めるとマットの上にぼてっと落ちる。

「ま 間に合ったぁ〜」

私はそう呟きながら仰向けに倒れた。

オレと武は訳が分からずに居ると隼人が説明した。

オレは驚愕すると言った。

「え!? じゃあこのマットは2人が運んだの!?」

オレの問に隼人はニカッと笑い、斗真はピースで返事。

「ップ アハハハ!!」

武は笑っている。

「お前ら無茶苦茶すぎだぜ…アハハハ!」

私は立ち上がって土を払うと武の前に行く。

「!」

武は笑いを収めて斗真を見上げた。

私はニコッと笑いながら話す。

「このバカ武!!」

ゴンッ、「だっ!?」

斗真が武の頭を拳骨で殴った。

隼人は怖がってオレの後ろに隠れている。

ツナも怒っているのは分かってるので何も言わない。

私は武に説教した。

しおしおと項垂れる武は私の言った意味を理解するとツナたちを見て言う。

「すまねぇ!! ツナ、極寺!! オレがどうかしてたんだ。ホントごめん!」
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