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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第8章 標的04「極寺隼人と山本武 来る!!」


「そう言う時は暫く野球から離れてみたらいいんだよ」

武は唖然とした顔で斗真を見る。

私は続けた。

「離れて今までの自分がやって来た事を一から思い出していけば自ずと武が求めている答えが見つかるはずさ」

オレは瞬きをした。

武は言う。

「そうだな」

武はツナたちの肩に腕を乗せながら話す。

「いや オレもそーじゃねーかなーって思ってたんだ。

そーかそーかやっぱりそーか

流石斗真、気が合うねぇ」

私は言った。

「だからさ、今日は部活休んで僕たちと遊ぼうよ武♪」

「良いなそれ! ガハハハ!」

武は笑っている。

でも私には無理に笑っているのは分かってる。私の言葉で無理って事は彼に頼るしかないね

内心でそう呟くと放課後、ツナたちと一緒にゲーセンで思いっきり遊んだのだった。



翌朝、クラスの男子が慌てて来ると言った。
「大変だ――!!!

山本が屋上から飛びおりようとしてる!!」

「「ッ!?」」

「「エエッ!?」」

クラスメイト達はどよめいていた。

男子は言う。

「何でも山本の奴、朝錬で無茶して腕を骨折しちまったらしいんだよ」

唖然とする斗真をオレは見た。

クラスメイトたちは屋上へ向かう。

京子がツナに何か言ってるな

「ツナ、京子ちゃんと先に屋上へ行ってて!」

「え!?」

オレは瞠目している間に彼は行ってしまう。

ダッと駆け出しながら私は懐から9世から貰った携帯を取り出すとある人物に電話す。

屋上ではクラスメイトや他の生徒が武を説得していたが彼はそこから動かずに居た。

リボーンによって先頭に転げ出たオレは武を見た。

「ツナ…」
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